第63回定期研修会「介護と医療の連携~家族は私たち支援職に何を求めるのか~」

2026.3.14|活動報告

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令和7年11月25日(火)18:30より、札幌市手稲区民センターにてみんケアを開催しました。

当日は48名もの方にご参加いただき、会場は大変にぎやかな雰囲気となりました。

今回の講師は、松本診療所ものわすれクリニックの理事長兼院長を務める松本一生先生です。

精神科医・歯科医師・ケアマネジャーという複数の専門資格に加え、奥様のご家族を介護されたご経験もお持ちで、多角的な視点から認知症ケアの第一線で活躍されています。

 

講演の冒頭、先生はこんなユニークなお話からスタート。

「僕はね、歯科大学を出て歯医者になったんだけど、帰っていく患者さんの口の中がみんな(血で)真っ赤になっちゃってね……」

 

朗らかな笑顔で語られる思い出話に、会場からは思わず笑いがこぼれ、和やかな空気の中で講話が始まりました。

 

講話では、認知症に関する医学的なお話だけでなく、先生が実際に患者様から聞き取った「当時の想い」や、来院された患者様のデータをもとにした統計グラフなどを交えながら、分かりやすくお話ししてくださいました。

 

特に印象的だったのは、

介護者と本人の間に生まれる「積み残し」と「つぐない」という考え方です。

 

家族としての長い歴史の中で生まれた後悔(積み残し)を、介護を通して埋めようとするあまり、「できないこと」への償いの気持ちから周囲への要求が強くなってしまうことがある。

この心理的なメカニズムのお話には、多くの参加者が深く頷いていました。

 

また、支援者自身が疲弊しないための大切な視点についてもお話がありました。

「対話の時間をあらかじめ決める」「3回に1回はNOと言ってみる」など、支援者が自己犠牲に陥らないための適切な線引きの大切さを、改めて考える機会となりました。

 

講演後は、参加者みんなで記念写真を撮影📸

そして、実は研修にも参加されていたスペシャルゲストの丹野智文さんも加わり、懇親会も大盛り上がりとなりました🎉

松本先生は、参加者一人ひとりの現場ならではの悩みにも丁寧に耳を傾けてくださり、最後にはツーショット写真にも応じてくださるなど、その温かなお人柄にも触れることができました。

貴重なご講演と励ましのお言葉に、参加者全員が「また明日から頑張ろう」と思える活力をいただいた一日となりました。

 

松本先生、本当にありがとうございました!