令和7年10月16日(木)18:30〜、
「緊急時の救急救命と高齢者の防火対策について」をテーマに、
手稲区通所サービス連絡会「みんなでケアを考える会」を開催しました。
札幌市手稲消防署 予防課・警防課の皆さま6名をお招きし、
手稲区内の通所サービス事業所・ケアマネジャー28名の参加者の皆さまと共に学びました。
【企画の背景】
この企画は、約1年半前、
清田区在宅ケア連絡会での消防署の方の講演に感銘を受けたことがきっかけです。
「手稲区でもぜひ!」との思いで、手稲消防署の皆様にご協力をお願いし、
度重なる打ち合わせを経て実現に至りました。
当初は前年度冬の開催予定でしたが、感染症による救急出動の急増で延期となり、
今年度の開催となりました。
打ち合わせでは、手稲消防署の皆様の救命・防災への強い熱意と、
救急出動の急増に対する深い憂いを感じることができました。
【当日の内容】
実践的で特別な構成となりました。
①ガチンコ救急救命現場のLIVE寸劇
客観的に現場の状況を観察できる、リアリティあふれる寸劇を披露いただきました。
また、救急隊員の皆さまは勿論、通連役員の皆さまの俳優力の高さにも本当に驚きました。
②グループワーク(KJ法で整理)
寸劇から見えた「事前準備」「救急対応」などに必要な事柄を、
参加者全員でKJ法を用いて整理し、学び合いました。
これら手稲消防署の皆様の熱意と工夫により、
参加者にとって非常に貴重で実践的な学びの機会となりました。
③救急情勢の情報共有
○札幌市 救急出動件数の実態(速報データ)
1. 年間の出動件数
令和6年の年間出動件数(推定): 114,908件
突出して多い、12月: 11,690件、1月: 10,802件
夏場も多い、7月: 9,888件 8月: 9,831件
2. 出動の多い地域
最多出動隊: 豊水 (4,169件 / 1日平均 11.4件)→すすきのエリア
※手稲区: (3,268件 / 1日平均 9件)
3. 件数増加の主な要因
夏場: 暑さによる体調不良(熱中症など)
冬場: 雪道での事故(転倒)や感染症
4. 救急車が足りない事態も発生
救急車対応保留事案(2,960件):救急車が手配できず、別の隊に一旦対応が保留された事案。
特に、今年の正月期間だけで1,221件も発生。
→ このような場合、消防隊が代わりに緊急対応してくれているそうです。
5.驚異の出動件数
札幌市(人口約200万人)の救急隊は36隊(24時間隊34隊、日勤隊2隊)。
なんと、1隊あたりの出動件数は日本一(=世界一!?)だそうです。
救急車の適正利用にご協力をお願いします!
6.出動集中時の特別な対策
出動が重なる時でも体制を維持するため、特別な工夫がされています。
※ 消防車からの乗り換え隊(3隊)
救急車が足りない時、中央・東・白石の署では、
消防車に乗り換えて救急対応できる隊が運用されます。
※ 特設救急隊の運用(1隊)
出動が増える夏季と冬季には、臨時の「特設救急隊」が1隊増強されます。
※ 重症指定隊による優先対応
出動可能な隊が少なくなった際、重症事案を最優先で対応する「重症指定隊」が
おおむね3隊確保されています。
7.救急出動みえる化システムによるDX化
昨年2月より札幌市で本格稼働した救急搬送支援システムにより、救急医療DXが進んでいます。
※私自身も、つい先日救急対応した時、タブレットを使用してすごいスピードで
情報収集と搬送先との情報共有がされているのをみて驚いたのを思い出しました。
【まとめ】
消防署の皆さまは、特別な工夫と熱意をもって、
私たちの命を守るために日々奮闘してくださっています。
本当に頭が下がる思いです。
また、年度またぎでの想いが実り、手稲消防署の皆様の多大なご協力のもと、
救急対応への準備や実践的な救急救命・防火対策を学ぶ大変貴重な機会となりました。
参加された皆様と共に、高齢者の皆様の安全を守る意識を一層高めることができたと感じています。
手稲消防署の皆さま、参加者の皆さま、本当にありがとうございました!
手稲区通所サービス連絡会 澤田